友達とお話ししていて大笑いした時にちょこっとオシッコが漏れてしまった、洗い物をしていたら突然強い尿意に襲われてトイレに間に合わなかった。そんな女性は多いかと思います。
特にミドルエイジの女性の中で尿漏れに悩んでいる方は意外と多いんです。
ここでは特にミドルエイジの女性に多い尿漏れの種類とその対策について解説します。

私も最近、尿意を我慢してるとチョット漏れてしまう事があります。
大前提として、尿漏れの原因に何かしらの病気が潜んでいる場合もあります。悩んでいる方は、まずは専門の病院やクリニックを受診されることをおすすめします。
尿漏れの種類と特徴:腹圧性・切迫性・混合性
尿漏れの種類はいくつかありますが、ミドルエイジの女性に多いのが腹圧性尿漏れ、切迫性尿漏れ、その二つを合わせた混合性尿漏れについて解説します。
- 腹圧性尿漏れ:咳やくしゃみ、重いものを持ち上げる際に尿が漏れてしまう状態
- 切迫性尿漏れ:急に強い尿意を感じ、トイレに間に合わないことが特徴
- 混合性尿漏れ:腹圧性と切迫性の両方の要素をもつ
腹圧性尿漏れ

腹圧性尿漏れはその名の通り、おなかに力を入れた時に起こる失禁ですね。
腹圧性尿漏れの原因について知っておくと、適切な対策が見つかります。
40代以上の女性に多いのは腹圧性尿失禁です。少量の尿漏れである、ちょびっと漏れのことが多いです。
原因
オシッコの通り道である尿道を支える筋肉を骨盤底筋と言います。この骨盤底筋や括約筋が緩んできたことが関係していると言われています。
筋肉がしっかりしているときは腹圧がかかっても尿漏れしませんが、筋肉が緩んできたためにおなかに力を入れただけで尿が漏れてくるんです。
出産や加齢による影響も強いと言われています。
こんな時に尿漏れする場合
- 大笑いした時
- 重いものを持った時
- くしゃみをした時
- 運動をしている時
こんな時におなかに力が入って尿漏れしてしまう場合は腹圧性の尿漏れである可能性が高いです。
対処法
まずは専門の病院やクリニックを受診して、治療が必要かどうかの判断をしてもらいましょう。
日常生活で出来る対処法としては骨盤底筋体操が有効です。効果が出るには3か月ほどかかるようですので、時間はかかりますが自宅で簡単に出来るので試してみてください。
骨盤底筋体操について詳しく知りたい方はこちら
切迫性尿漏れ

突然、オシッコに行きたくなって漏れてしまうことを切迫性の尿漏れと言います
切迫性尿失禁は、女性に多く見られる症状で、急に強い尿意を感じることが特徴です。腹圧性の尿漏れと同じく少量の漏れの場合もありますが、中には大量に漏れてしまう場合もあります。
原因
オシッコは膀胱で貯めて、脳の指令で外に排出されます。
ところが脳の指令を膀胱がキャッチできずに暴走してしまうために、突然の強い尿意が起こり、我慢できなくて漏れてしまうのが原因と言われています。
こんな時に尿漏れする場合
冷たいものに触れた時や水の音を聞いた時に突然強い尿意が起こって尿漏れしてしまう。
中には本のにおいを嗅いだだけで強い尿意を感じる方もいらっしゃいます。
対処法
まずは専門の病院やクリニックを受診して治療が必要かどうかの判断をしてもらいましょう。
内服や骨盤底筋体操、尿意があっても我慢する行動療法が効果的な場合もあります。
混合性尿失禁の特徴
混合性尿失禁は、腹圧性と切迫性という2つのタイプを持つかなり厄介な状態です。
腹圧性尿失禁は、運動や咳、笑ったときに尿が漏れ出すもので、特に女性に多い症状です。これは、骨盤の筋肉や尿道の機能が低下することが原因です。
切迫性尿失禁は、急に強い尿意を感じてトイレに急がなければならない状態を指します。この場合、時には間に合わず漏れてしまうことも多いです。
まずは専門の病院やクリニックを受診しましょう。
医療機関での相談時に必要な準備
専門の病院やクリニックなど医療機関での相談時には、必要な情報をしっかり準備することが大切です。
- どんな場面で尿漏れしてしまうか:洗いをしてるとと突然尿意が起こる、笑ったときに漏れる。など
- 一日にどれくらいの頻度で起こるか
- どのくらいの量の尿漏れをするか:ほんの少し、ショーツを替えないといけないくらい。など
- 尿漏れする前のおなかの状態:おなかが張っている、おなかが痛む、便秘気味、など
- 尿の量や色、残尿感、ムズムズ感
- 出産歴や出産前後で変化があったか
- 身長・体重
- 運動量
このような情報があれば、診断の手助けになります。しっかり準備して、受診しましょう。
受診するときはマイナンバーカードや診察券(以前に受診した場合)、お薬手帳をお忘れなく
個人で出来る、尿漏れ対策
尿漏れには様々な原因や治療法があるので、まずは専門の病院やクリニックへ受診することをおすすめします。
しかしまだそこまでは考えていないという方は、個人で出来る尿漏れ対策をお試しください。
- 尿とりパッドの使用を考える
- 骨盤底筋体操をする
- 日常生活の工夫:食事、水分摂取、体重管理
尿とりパッドの使用を考える
急な尿漏れに対処するにはまず尿とりパッドの使用をおすすめします。
どのメーカーも吸収する量によって大きさや価格が変わってきますので、自分に合ったものを探す必要があります。
骨盤底筋体操をする
骨盤の底にある骨盤底筋を鍛えることで、尿道をしっかりと支え、尿漏れを防ぎます。効果が出るまで3か月程度時間がかかるため、毎日続けることが大切です。
- 座って行う方法: 椅子に浅く座り、背筋を伸ばします。肛門と尿道をきゅっと引き締めるように力を入れ、5秒間キープします。その後ゆっくり緩めます。これを10回繰り返します。
- 仰向けで行う方法: 仰向けになり、両膝を立ててお尻を少し持ち上げます。この状態で、肛門と尿道をきゅっと締め、ゆっくりと緩める動作を繰り返します。
youtube骨盤底筋体操(仰向けで行う方法) (実際の体操は1:28から) - 四つん這いで行う方法: 四つん這いの姿勢で、肛門と尿道を締める運動をします。骨盤底筋に重力がかかりにくいため、筋肉の動きを感じやすい姿勢です。
日常生活での工夫
食生活
- 刺激物を控える: アルコール、カフェイン、炭酸飲料、辛い食べ物などは、膀胱を刺激して尿漏れを悪化させることがあります。
- 食物繊維を摂取する: 便秘は膀胱を圧迫する原因になります。食物繊維を多く含む食品を摂り、便秘を解消しましょう。
適切な水分摂取
水分を摂りすぎると尿量が増えますが、逆に控えすぎると体にとって良くないです。1日に必要な水分量(1.5リットル程度)を、こまめに摂取することが大切です。
体重管理
肥満は腹圧を高め、尿漏れの原因になります。適正体重を維持するよう心がけましょう。
まとめ
尿漏れを心配しているミドルエイジは多いですが、自分でできる対策があります。
尿取りパッドと骨盤底筋体操、日常生活の工夫をして、快適に過ごす工夫をしましょう。
専門の病院やクリニックに相談することも検討してくださいね。


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